北海道の山【幌尻岳から戸蔦別岳縦走】幌尻岳登山2052バーナー

【幌尻岳】2052m、日本百名山
【戸蔦別岳】1959m 【北戸蔦別岳】


平成18年9月16日〜18日

↓戸蔦別岳から幌尻岳


【幌尻山荘への途中で勇払基線を探索】
きれいに整備された公園の中に北海道指定文化財史跡「開拓使三角測量勇払基点」ある。明治6年に米人教師と海軍大尉を招いて洋式測量器具を使い北海道地図作製に乗り出した。始めに見通しの良い平野を探し勇払(ゆうふつ)と鵡川(むかわ)を結ぶラインを基線と定めた。延長14860m勇払基線である。
同行した日本人技術助士らは後に日本全国の三角点測量に従事することになる。ここが三角点測量の文字通り「原点」である。


基点はガラス張りのモニメントの中にあって上からのぞき込めるようになっている。
「開拓使三角測量勇払基点」

国道237号線の平取町でひまわり畑を発見、
ひまわり3人娘?ニコニコパッチリ

林道二股地点を右へ仮ゲートに着く、北電林道ゲートの手前2.5km地点である。災害復旧工事のための仮ゲートとなっていて広い駐車場とトイレがある。北電取水ダムまでの距離が従来なら5kmのところが7.5kmと長くなり、時間的に45分余計にかかることになった

途中から軽トラックに載せてもらった。この方々は日高山脈ファンクラブで昨年から山小屋排泄物人力担ぎ下ろし登山を実施しているそうです。アルミ一斗缶を背負って準備中でした。ありがとうございます。

取水ダムで早めの昼食し渓流足袋に履き替えてイザ額平川へ。始めはダムからアルミ梯子で下り河原へ

春と違って水量が少ない時期なので膝までの深さである。苔が少ないので滑らないのと事前の訓練で水流になれていたようです。

2ケ所の渡渉ポイント川沿い道と河原歩きを繰りかえして四ノ沢出合の「心洗の滝」に着く。ここから先は渡渉の繰りかえしを17回最後に山荘手前を渡って到着20ケ所の渡渉でした。

ダムから2時間20分14:33山荘到着
山荘からスリッパを借りて山荘前に敷いたブルーシートの上で濡れた渓流足袋を脱ぐ。今晩の山小屋は混雑のようだ。ブルーシートに車座になって料理し冷たい流水簡易水道で冷やしたビールで乾杯。
命の泉尾根の手前から明るくなってきたが今度は岩場の直登を頑張る

命の泉、パック飯の朝食後水補給に命の泉に下る。1分ほどトラバスするとよいが水量がない。岩から染み出してチョロチョロなのでパックご飯のパックを利用して樋状にすると結構利用できる。冷たく美味しい水です。
1740mピークに登ると展望が一気に開けてカール地形の向こう側に目指す幌尻岳が見える。
気分の良い花畑の稜線が続く。

カール地形は上から眺めると飽きないですね、カールの末端に沢登りのパーティが確認できる。
後ろに戸蔦別岳から鋭い稜線をたどってピパイロ岳、チロロ、芽室岳と北側の日高山脈の峰々

【幌尻岳】,ぽろしりだけ,2052.39m,二等三角点,

【幌尻岳】,ぽろしりだけ,2052.39m,二等三角点

ゴロ岩と這松の山頂です。登山者の多くは山頂ピストンで下るがオイラ達は戸蔦別岳まで行くんだぞ

日高山脈の全貌が見えたカムエクからピンネシリと遥か彼方ので全部見える。感動の稜線である。日高山脈の峰々がこっちにおいでと呼んでいる。
619

七ツ沼への急斜面を下る
不安定なガラ場である落石を注意し下るとイブキトラノオの咲く花畑に着く
 
七つ沼は残雪の無いこの時期は涸れてしまっている。
カール地形で振り返ると稜線が壁のように取り囲んでいる
620 621

1590m最低地点の沼にヒグマの足跡があった。でっかいく巾広く恐ろしい足跡である

カールの底から再び急斜面を170m攀じ登って1759mの稜線に戻る

↑ ビバイロ岳
戸蔦別岳山頂から鋭い稜線をたどってピパイロ岳、チロロ、芽室岳と北側の日高山脈の峰々

↓ 戸蔦別岳山頂にて
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欲張って北海道百名山に載っている北戸蔦別岳をオマケで登頂
【北戸蔦別岳】
1881峰から六の沢出合まで急な這松と岩場の急降下、途中にあるおもしろい岩と見納めの幌尻岳
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六の沢出合、
大岩がゴロゴロの河原から振り返った1881峰
幌尻山荘の中です
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今夜も混雑、台所の下にも眠っています

朝の幌尻山荘
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林道ゲートを抜け奥幌尻橋を渡って仮ゲートまでまだ先だ

石油川林道入口、奥地に農場でもあるのか大型車が通行した跡がある林道である。13:49伐採地で飼料タンクの有る広場に着く。調査のつもりだったが雨も止んだしと登るかと言ったら否な顔している。登山モードに着替え雨具を着て出発
 
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 背丈以上の笹ヤブを掻き分けて行くと所々に赤布の目印がある。足元は踏み後があるが笹ヤブは濃い。
 【姨失山】,252.38m,一等三角点
【姨失山】,252.38m,一等三角点,

   15日(金)前夜
  【前夜フェリーで北海道へ】
 連休でフェリー利用客増なのかいつも乗る夜間出港の便が予約できず、一便早い船になってしまった。八戸フェリー駐車場集合15:30→乗船駐車場整理→車入船→同乗者乗船16:30、八戸出港17:30、東日本フェリー…船中泊(夕方出港なのに消灯は早く19:00に予告なしに消された)
   16日(土)
  【苫小牧フェリーから幌尻山荘へ早めなので勇払基線を探索】
 苫小牧港着1:30、下船後フェリーターミナルのロビーソファに横になって仮眠する。しかし、自動販売機の音や人の出入りが多くうるさくて眠りなかった。適当に朝食をとって舘氏と合流して出発6:20
 幌尻岳へ向かう前に苫小牧市内の三角点を探索する。6:27コンビニ買い物し国道235号を南東へ勇払ふるさと公園がある。
 6:43きれいに整備された公園の中に北海道指定文化財史跡「開拓使三角測量勇払基点」ある。明治6年に米人教師と海軍大尉を招いて洋式測量器具を使い北海道地図作製に乗り出した。始めに見通しの良い平野を探し勇払(ゆうふつ)と鵡川(むかわ)を結ぶラインを基線と定めた。延長14860m勇払基線である。
 同行した日本人技術助士らは後に日本全国の三角点測量に従事することになる。ここが三角点測量の文字通り「原点」である。基点はガラス張りのモニメントの中にあって上からのぞき込めるようになっている。
 基線の反対側鵡川は亡失してしまったようだが確認のため訪ねてみる。

 その前に近くにある点名「勇払」二等三角点を探索、6:55国道235号とJR日高本線が交差する地点の付近、勇払1号公園の中にある。
 国道235号を東に14kmJR日高本線の踏切を渡り7:19基点があると思われるところを見ると広い牧草畑だった。鵡川から日高道が豊川まで延長になり無料共用中だ。

  【平取町から幌尻山荘へ】
 国道237号線を平取町へ事前にインターネットで調べたところ8月20日の台風による増水災害が発生し振内町豊糠入口が通行止めになっている。8:09二風谷を通過し額平橋を渡ったところの荷負交差点から道道845号を額平川沿いにたどる
 8:37豊糠Y字交差点、振内町方向は通行止めのゲートがあった。事前に調べてなかったら判らなかった。(ここまでの途中に案内板が無かった)
 額平林道25km(40分)=9:16林道二股地点を右へ、9:24直ぐに仮ゲートに着く、北電林道ゲートの手前2.5km地点である。災害復旧工事のための仮ゲートとなっていて広い駐車場とトイレがある。北電取水ダムまでの距離が従来なら5kmのところが7.5kmと長くなり、時間的に45分余計にかかることになった。
 9:50林道を重いザックを背負い徒歩で進むと途中で幌尻山荘のトイレ汲み取り奉仕作業のトラックに負い越された。37分10:27奥幌尻橋を渡ると広場のある登山ゲートに到着、ここの駐車スペースは狭い。やっぱり今後は仮ゲートが登山口になってしまうだろう。
 11:26一ノ沢付近で作業トラック二往復目がやってきた、残り2〜3km地点で軽トラックに載せてもらった。11:36時間的に徒歩30分なのだが1時間以上儲かった気分です。ありがとうございます。
 この方々は日高山脈ファンクラブで昨年から山小屋排泄物人力担ぎ下ろし登山を実施しているそうです。アルミ一斗缶を背負って準備中でした。

 北電取水ダムで早めの昼食し渓流足袋に履き替えてイザ額平川へ。12:13始めはダムからアルミ梯子で下り河原へその先岩場をへつり、2ケ所の渡渉ポイント川沿い道と河原歩きを繰りかえして四ノ沢出合の「心洗の滝」に着く13:15。
 春と違って水量が少ない時期なので膝までの深さである。苔が少ないので滑らないのと事前の訓練で水流になれていたようです。ここから先は渡渉の繰りかえしを17回最後に山荘手前を渡って到着20ケ所の渡渉でした。ダムから2時間20分14:33山荘到着

 幌尻山荘からスリッパを借りて山荘前に敷いたブルーシートの上で濡れた渓流足袋を脱ぐ。今晩の山小屋は混雑のようだ。ブルーシートに車座になって料理し冷たい流水簡易水道で冷やしたビールで乾杯。ビールは皆頑張って2本背負ってきた後の1本は明日の楽しみ。
 今日の料理は鰯の丸焼き、途中収穫のカックイ(ナラタケ)の鯖缶煮、ソーセイジいっぱいのヤキソバ、幌尻山荘の一階ストーブの側に寝る。私は階段の真下。ここは最悪、階段の登り降りがうるさくまた埃が落ちてくるようだ。しかし明日を楽しみに早めに寝る。

平取町山岳会事務所役場振内支所電話01457-3-3838 (幌尻山荘予約、9月16日17日7名2泊、予約料金\14,000郵便口座振込02700-5-55508)

   17日(日)
  【山荘から幌尻岳〜戸蔦別岳】
 幌尻山荘、起床3:00へッドランプで出発3:50〜エゾ松林の急坂をジグザグに登る、尾根の手前から明るくなってきたが今度は岩場の直登部分を頑張って登る。
 5:43命の泉、パック飯の朝食後水補給に命の泉に下る。1分ほどトラバスするとよいが水量がない。岩から染み出してチョロチョロなのでパックご飯のパックを利用して樋状にすると結構利用できる。冷たく美味しい水です。6:15
 1740mピークに登ると展望が一気に開けてカール地形の向こう側に目指す幌尻岳が見える。気分の良い花畑の稜線が続く。カール地形は上から眺めると飽きないですね、カールの末端に沢登りのパーティが確認できる。1825mピークは這松の平坦地で休憩ポイントだ7:15、この先岩場の稜線で南側に見えるだろう日高山脈を思うと自然と早足になってくる。
  カールの先端で日高山脈の全貌が見えたカムエクからピンネシリと遥か彼方ので全部見える。感動の稜線である。日高山脈の峰々がこっちにおいでと呼んでいる。
 8:22【幌尻岳】,ぽろしりだけ,2052.39m,二等三角点,ゴロ岩と這松の山頂です。登山者の多くは山頂ピストンで下るがオイラ達は戸蔦別岳まで行くんだぞ。
 8:36早々に北に向かって下る。1952mピーク9:22、ここは絶好の展望ポイントだ(挨拶した地元単独登山者曰くこんな天気の良い日は始めてだ、オイラ達は一回で見たラッキーです) 足下に七つ沼カールが目の高さに戸蔦別岳、その先にピパイロ岳、チロロ、芽室岳と北側の日高山脈の峰々続く。
 ガラ場を200m下る。低木の稜線に分岐がある。1744m七つ沼カールへの下りは急坂で注意が必要とあるので確認する。残雪が無いので下れる。9:59不安定なガラ場である落石を注意し下る。イブキトラノオの咲く花畑を行く。
 七つ沼は残雪の無いこの時期は涸れてしまっている。カール地形で振り返ると稜線が壁のように取り囲んでいる。1590m最低地点の沼にヒグマの足跡があった。でっかいく巾広く恐ろしい足跡である。10:26カールの底から再び急斜面を170m攀じ登って1759mの稜線に戻る11:04、カールの底に幌尻カールで見た沢登りのパーティが休んでいる。
 ここのからの写真の景色に憧れていた。振り返った景色が幌尻岳を大きく見せるパーツがそろっている。前から急峻な稜線、左に七つ沼カール、右は幌尻のカール1952mピークから高く聳える幌尻岳。振り向き振り向きしながらジグザグに登っていくといつのまにか山頂に着いた。
 11:50【戸蔦別岳】昼食は北戸蔦別岳から鋭い稜線をたどってピパイロ岳、チロロ、芽室岳と北側の日高山脈の峰々を眺めながら食べる。少し紅葉が始まっている。赤い色が混ざっています。
 12:20欲張って北海道百名山にある北戸蔦別岳を往復することにする。1881峰手前の1867mが山荘への分岐です12:36ザックをデボして先を急ぐ
 【北戸蔦別岳】1881峰に戻ると沢登りのパーティも北戸蔦別岳を往復するそうだ、頑張ってね。分岐を下り13:34急な這松と岩場の下り、急降下だ笹原になり川の音すると出合に着く。
 15:02六の沢出合、増水で登山道が流されてしまったようだ。河原の岩を越え岸辺のヤブをくぐって下る。増水すると渓流靴が必要なところだね。最後に飛び岩で川を渡って15:50幌尻山荘に無事到着、バンザイ。12時間の登山でした。

   18日(月)
  【幌尻山荘から苫小牧フェリーへ】

 幌尻山荘、起床4:00、ツアーの人たちが早め出発なので今日も早く目が覚めてしまった。外のテーブルで朝食、朝テカが見えた今日は午前中に天気がくずれる。台風が早く接近しているようだ。早め出発、山荘前から額平川を渡渉しポイントの数を数えながら余裕で川を下る。岩場のへつりは渡渉すると簡単早いです。
 9:40取水ダム到着、全員ハイタッチで健闘を祝う。長い林道歩きで仮ゲートの駐車場に戻る=額平林
道、車で帰り始めたらついに雨が降り出してきた。今日登ったツアーの方たち残念だね、オイラ達はラッキー=10:48豊糠Y字交差点=11:21荷負交差点=国道237号線=11:27平取温泉、温泉と昼食のセットメニューがあった。温泉\500と平取和牛ステーキ\980がセットになって\1200をオーダー。岩風呂で4箇所から湯が流れて透明の湯でした。
  【姨失山,一等三角点を調査する】 
 13:18平取町から北側の厚真町へ13:42石油川林道入口、奥地に農場でもあるのか大型車が通行した跡がある林道である。13:49伐採地で飼料タンクの有る広場に着く。調査のつもりだったが雨も止んだしと登るかと言ったら否な顔している。登山モードに着替え雨具を着て出発
 14:03伐採された斜面を直登する。かなり急な斜面で砂地で足元の土が崩れてゆく。14:15伐採地の上部、ここから膝下と低い笹原の尾根を上に辿ると唐松の林でピークが二つに分かれる。ここまでは良かったが、この先が予想外だった。14:30ここから背丈以上の笹ヤブを掻き分けて行くと所々に赤布の目印がある。足元は踏み後があるが笹ヤブは濃い。
 14:39【姨失山】,252.38m,一等三角点,唐松林と笹ヤブである。南東方向に赤布と足跡があったのでチエックしたら反対方向に道があるようだ。下ってみたが方向が違う、来たコースを帰る。
 厚真町の本郷かしわ公園内にある【GPS厚真】,21.72m,,電子基準点を訪問して帰る。
 苫小牧フェリーターミナル、乗船手続き、夕食19:00-19:40、車入船→同乗者乗船20:00==出港21:15

  19日(火)
 八戸フェリーターミナル04:15、到着の予定が台風の影響で風強く波高く船は大揺れとなった。船底に波がガンガンとあたる音がしてすごかった。小幸が船酔いダウン。船は大幅に遅れて八戸7時到着となってしまった。
【メンバー】種昇・小稔・小幸・鈴光・畠由・網勝・舘省・男4名・女3名・計7名
【幌尻岳(幌尻)】,ぽろしりだけ,2052.39m,北海道新冠郡新冠町,二等三角点,コード6442-05-6401,緯度 42°43′9″.9665 経度 142°40′58″.4171,現況 正常:2004/07/29,5幌尻岳,這松と岩場の山頂
【点名 姨失山】,おばうしないやま,252.38m,北海道勇払郡厚真町字宇隆29番地,一等三角点,コード6441-07-4601,緯度 42°42′26″.2651 経度 141°57′31″.0811,現況 正常:2004/07/08,5早来25厚真南東,カラ松林で笹藪 
【GPS厚真】,あつま,21.72m,北海道勇払郡厚真町本郷かしわ公園内,電子基準点,コード6441-06-7902,緯度42°43′45″.9962経度 141°51′50″.3244,現況,5早来25遠浅
         


  
 
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